2025年11月24日、資産運用会社Grayscaleは、ニューヨーク証券取引所Arca(NYSE Arca)で、XRPおよびDogecoin(DOGE)の価格に連動する2本の新たな現物連動型ETFを正式に上場しました。取引シンボルはGXRPとGDOGです。これまでこれらの資産はプライベートトラストを通じて適格投資家のみに提供されてきました。パブリックETFへの転換は、Grayscaleが暗号資産商品ラインナップを拡大し、デジタル資産を伝統的金融市場へ統合するための重要な一歩となります。
これらETFは現物連動型ETP(上場取引型金融商品)として設計されており、各ファンドがXRPまたはDOGEを直接保有することで、純資産価値が現物価格に連動します。この仕組みにより、投資家は規制された透明性の高い、利便性のある手段でこれら資産にアクセスでき、トークンの直接購入、秘密鍵の管理、自己管理リスクを避けることができます。
Grayscaleにとって今回の上場は暗号資産ラインナップのさらなる拡充となり、同社のポートフォリオは40種類超の資産をカバーするまでに成長しています。

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ETF上場は一般的に好材料とされますが、XRPの価格は上場初日に上昇せず、約$2.13から$2.08へと下落しました。これはテクニカルな売り圧力が機関投資家の期待を上回ったことを示しています。この値動きは、ETF上場が即時の価格上昇を保証するものではないことを示しています。一部アナリストが注目する$2.03のサポート水準が今後の安定化ポイントとなります。

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一方、DOGEはミーム系暗号資産として高い人気があり、ETF上場により取引の活発化や市場の注目度向上が見込まれます。新たな投機資金の流入により、短期的な価格変動が大きくなる可能性があります。
今回のETF導入は明確な戦略に基づいています。近年、米国規制当局は暗号資産ETFの承認を加速させ、アルトコイン関連商品の関心が急速に高まっています。Grayscaleのタイミングは、規制下での暗号資産投資対象を求める機関投資家の需要と合致し、デジタル資産が伝統的金融市場で受け入れられ始めた現状を反映しています。NYSE Arcaへの上場により、XRP・DOGEは主要取引所インフラを利用できるようになりました。
多くのアナリストは、今回の動きをGrayscaleによるアルトコインETF拡大の序章と見ています。同社は今後、Chainlink等を含む単一または複数資産の暗号資産ETFを追加上場し、デジタル資産投資分野での規模拡大が見込まれます。
潜在的影響
リスク警告





