昨夜、イーサリアムは教科書通りのジェットコースター相場を演じました。まず急落して2,900ドルのサポートにタッチし、その後利下げ期待を受けて3,150ドルまで急反発。しかし好景気は長く続かず、未明には再び3,010ドル付近まで下落してもみ合い。このV字リバウンド＋二度目の押し目というコンビネーションで、追い買い・投げ売りのトレーダーは大きな損失を被り、ロングもショートも全滅となりました。

正直なところ、今回のボラティリティの破壊力は値幅ではなく、タイミングのズレにあります。多くの人が2,900ドルで底値買いをした直後に3,150ドルでFOMOしてレバレッジをかけ、結局3,010ドルへの調整でロスカットが発動。市場は最も残酷な形でひとつの真理を証明しました——暴騰暴落の中での感情的な取引は、慢性的な自殺と同じです。

今最も重要なのは、今後の方向性を予測することではなく、手持ちのポジションをどう処理するかです。高値でロングを掴まされた場合は、まず自分のコストラインとレバレッジ倍率を評価しましょう——現物の軽いポジションならナンピンでコストを下げることも検討できますが、先物の場合は必ず損切りラインを設定し、「耐えれば戻る」という幻想は捨てましょう。逆に安値でショートを持っている人も、慌てて損切りせず、3,150ドルのレジスタンスをしっかり超えられるか観察してから判断しても遅くありません。

本当の方向性が決まるのは、木曜日のFOMC（米連邦準備理事会）政策発表です。それまではすべてが感情による駆け引きなので、天井や底を当てにいくより、ポジション管理と資金の保全に注力し、「イベント通過後に改めて判断」する方が賢明です。