多くの人が技術指標を山ほど抱えて夜遅くまで研究しているのを見てきましたが、結局は市場によって痛い目を見せられています。断言しますが、仮想通貨界で本当に生き残れる人は、高度な戦略なんかじゃありません。

口座を減らす落とし穴は、たいてい3つだけです。

1つ目の落とし穴は「高値追い」。価格が天井に達したとき興奮して飛び込むと、実はちょうど仕手筋の投げ売りを受けているだけです。本当にうまい人は、パニック売りが起きているときこそこっそり仕込んでいます。

2つ目の落とし穴は「単一銘柄への全力投資」。手元に現金がなければ、下落のときはただ見ているしかありません。3割は現金で持ち、暴落が来たときにこそ底値拾いのチャンスがある、これが余裕です。

3つ目の落とし穴が一番致命的——「フルポジション」。一気に全額投じてしまえば、その後どんな好機が来てもあなたには関係ありません。ポジション管理は慎重さではなく、より多くの勝負ができるようにするためです。

ここで、本当に役立ついくつかのコツを紹介します。

レンジ相場のときは、下手に動かないこと。多くの人が価格が上がりも下がりもしないのを見て手を出したくなりますが、実はレンジ相場の80%のロスカットはこの期間に起きています。方向が定まるまでは我慢したほうが勝ちです。

大陰線が出たときこそ冷静に。この場合はたいてい仕手筋が恐怖を煽っています。本当にわかっている人は、こうした急落を見て密かに喜ぶ——チャンス到来です。

暴落のあとには必ず反発が来ます。これは鉄則です。下げが厳しいほど、反発の勢いは強くなりがち。滝のような急落のときも慌てず、弾を用意して反発を待てばいいのです。

ポジション構築はピラミッド型で。10%下がるごとに1割ずつ買い増しすると、平均コストがどんどん下がります。この技を極めれば、仕手筋ですら頭を悩ませます。

もう一点、特に大事なのは——レンジ相場の性質を見極めること。暴騰後のレンジは利確サイン、本金を回収して利益だけ残す。暴落後のレンジでは反転を夢見ない、損切りすべきは早めに。

これらの方法は一見ものすごく「バカ正直」に思えるかもしれませんが、実はこの「バカ正直な方法」こそが市場で長く生き残るコツです。仮想通貨界に賢い人はたくさんいますが、ルールを守れる人こそが希少です。頻繁に取引するギャンブラーは最終的に全てを失い、愚直に原則を守る人だけが最後に勝者となります。

覚えておいてください、市場は最も賢い人に報酬を与えるのではなく、最も規律を守れる人にだけ報酬を与えるのです。