レッスン14

継続パターンの活用方法—フラッグパターン

Gate Learnの中級者向け先物シリーズでは、テクニカル分析の体系的なフレームワーク構築を支援するため、ローソク足の基礎、チャートパターン、移動平均線やトレンドライン、テクニカル指標の活用方法まで幅広く解説しています。本レッスンでは、コンソリデーションパターンの一つであるフラッグパターンについて、概念、特徴、BTCの実際取引例、注意点を詳しく説明します。

フラッグパターンとは

フラッグパターンは、強い上昇または下降トレンドの途中で現れる継続型チャートパターンです。強気相場の天井や弱気相場の底ではほとんど形成されません。フラッグパターンには、Bullish Flag(ブルフラッグ)とBearish Flag(ベアフラッグ)の2種類があります。

通常、フラッグ部分がトレンド内の調整局面や押し目・戻りのフェーズ全体を示します。Bullish Flagが完成すると価格は再び上昇トレンドを再開し、Bearish Flagでは下抜け後にさらなる下落が続く傾向があります。

この名称は、パターンが旗竿に付いた旗の形状に似ていることに由来します。下記の図をご覧ください:

  • Bullish Flag

  • Bearish Flag

フラッグパターンの識別方法

  • Bullish Flag
  1. 上昇トレンド中に現れます。
  2. 価格が強い勢いでほぼ垂直に上昇し、Flagpole(旗竿)を形成します。その後、狭いレンジ内で調整局面となり、価格がもみ合います。この調整エリアの高値と安値を結ぶことで、2本の平行なトレンドラインが現れ、フラッグが形成されます。
  3. Bullish Flagの形成時には、取引量が顕著に減少します。
  • Bearish Flag
  1. 下降トレンド中に現れます。
  2. 価格が急激に、ほぼ垂直に下落し、Flagpoleを形成します。その後、軽い反発が入り、わずかに上向きの狭いレンジで調整します。このもみ合いの高値同士・安値同士を結ぶことで、2本の平行線が現れ、フラッグが形成されます。
  3. Bullish Flagの形成時には、取引量が顕著に減少します。

フラッグパターンのテクニカル的意義

Bullish Flagは、価格が上側の境界線を上抜けると、上昇トレンド継続のサインとなり、一般的に買いシグナルとされます。

Bearish Flagは、価格が下側の境界線を下抜けると、さらなる下落が予想され、売りシグナルとなります。

フラッグパターンの活用例

価格がBullish Flagの上側境界線を力強い陽線で突破した場合、上昇トレンドの継続が示されます。

価格がBearish Flagの下側境界線を力強い陰線で下抜けた場合、下降トレンドの継続が示されます。

実際のマーケット事例

Bullish Flag

上図は、Gateの先物におけるBTCUSDTの日足チャート(2020年01月01日~02月28日)です。BTCは$10,000から約$41,000まで急騰し、その後$29,000~$41,000のレンジで調整局面となりました。構造的に価格は徐々にBullish Flagを形成し、上側境界線付近$36,000を強い勢いで上抜けると、再び大きな上昇が始まり、最終的に$64,000に到達しました。

Bearish Flag

上図は、Gateの先物におけるBTCUSDTの日足チャート(2020年12月28日~2021年05月13日)です。BTCは$69,000の高値から$33,000まで急落し、その後$33,000~$45,000のレンジで調整局面となりました。構造的に価格は徐々にBearish Flagを形成し、下側境界線付近$40,000を下抜けると下落が加速し、最終的に$17,000まで下落しました。

まとめ

フラッグパターンは、急速かつ鋭いトレンドの途中でのみ現れます(上昇・下降いずれも)。Bullish Flagの上抜けには十分な出来高が不可欠で、出来高が伴わない場合はダマシとなる可能性があります。

先物取引に関する詳細はGate Futuresでご確認いただき、新規登録して取引を始めましょう。

免責事項

本記事は参考情報です。Gateが提供する情報は投資助言ではなく、投資判断についてGateは責任を負いません。テクニカル分析、市場判断、取引戦略、トレーダーの見解にはリスクや投資の変動、不確実性が伴います。本記事の内容は利益やリスクフリーの機会を保証するものではありません。

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