CircleがUSDCのポリシーを更新し、銃器の購入を許可

サークル発行のステーブルコインUSDCは、以前は銃器の購入に使用することを禁止していましたが、規約を改訂し、その制限を撤廃したと報告されています。

概要

• USDCステーブルコインの発行者であるサークルは、利用者がUSDCを使って銃器を購入できるように規約を更新しました。この変更は、全米射撃スポーツ協会（NSSF）やアメリカ税改革団体（Americans for Tax Reform）からの圧力を受けて行われました。
• 同社は、規約違反の取引を監視またはブロックする権利を留保しており、ユーザーのサークルミントアカウントを一時停止または終了させる可能性があるとしています。

11月5日、ステーブルコイン企業は、禁止取引ポリシーの一部を更新し、「あらゆる種類の武器の購入」を禁止していた条項を改訂しました。この変更により、USDC保有者は銃器の購入にUSDCを使用できるようになり、米国憲法の第二修正権を尊重する形となります。

11月6日、シンシア・ルミス上院議員はこの更新に対し、USDCを使った合法的な銃器購入を認めたことを称賛しました。

「サークルは既存の法的要件に規約を整合させることで、憲法上の権利を守り、法を遵守する銃所有者に対して金融システムが武器化されるのを防いでいます」とルミス議員は投稿で述べました。

また、サークルは全米射撃スポーツ協会（NSSF）に対し、USDCが第二修正権の下で保護された合法的な銃器の購入・販売に使用できることを明確にする規約の改訂を確認しました。

「サークルは常に、合法的な範囲内での資金の使用は自由であると考えています。これには、米国における合法的な銃器の購入も含まれ、これは第二修正権によって保護されています」と同社はNSSFへの声明で述べています。

第二修正は、米国憲法の一部であり、市民の銃を保持し携帯する権利を保障しています。全文は、「適切に規律された兵役部隊が必要とされる自由国家の安全のために、人民の武器を保持し携帯する権利は侵されてはならない」と規定しています。

2023年10月以降、サークルは保守派や銃権利団体からの反発を受けています。最初に、アメリカ税改革団体（ATR）は、サークルの規約内に「あらゆる種類の武器の購入を禁止する記述」があることを指摘しました。

「民主党寄付者のステーブルコインで銃を買うことはできません」とATRは投稿で述べています。これは、サークルCEOのジェレミー・アレアーの選挙献金が主に民主党に向けられていること、特に銃規制を推進するジェイク・オッキンロス議員に献金されていることを指しています。

NSSFはこの投稿に対し、サークルの規約が米国の第二修正権に対する脅威をもたらすと反論しました。

「サークルは合法的な銃器や弾薬の購入を禁止していますが、そのCEOは議会の銃規制推進者を支持しています」とNSSFは述べています。

規約の改訂後、NSSFは「支払い手段が逆にあなたに対して働くなら、自由は生き残れない」と題した記事を公開し、サークルの最新動向を紹介しました。

サークルの規約において禁止される取引内容

現行の規約によると、以前は「武器の種類に関わらず、銃器、弾薬、ナイフ、爆発物、関連アクセサリーを含む」取引を禁止していましたが、これが次のように変更されました。

「適用法に違反するあらゆる種類の武器、銃器、弾薬、ナイフ、爆発物、関連アクセサリーなどの取引を禁止します」とサークルは声明しています。

また、サークルは違法または高リスクの活動に関わるUSDCの取引も禁止しています。これには、制限された個人との取引、無許可または未登録のギャンブル関連活動、マネーロンダリングやテロ資金供与、詐欺的な投資スキーム（ポンジやピラミッド型プログラム）などが含まれます。

さらに、著作権、商標、所有権を侵害する商品やサービスの購入、信用修復サービス、裁判所命令による支払い、未許可の送金活動、年金商品も禁止されています。

また、市場操作（ウォッシュトレーディング、フロントランニング、インサイダー取引、その他の詐欺や欺瞞行為）や、偽造品（偽IDやノベルティ商品）、ダークウェブマーケットを通じた商品やサービスの購入も禁止されています。

サークルは、規約違反の取引を監視またはブロックする権利を留保しており、違反が判明した場合には、ユーザーのサークルミントアカウントを停止または終了させることがあります。